ルミガンの効果

ルミガン(Lumigan)はアメリカのアラガン社(Allergan)が製造・販売をしており、2001年に米国で承認され、2009年から日本国内でも承認されました。

ルミガンは、もとは緑内障および高眼圧症の治療薬として開発されましたが、現在ではまつ毛育毛剤としても知られています。1日1回まつ毛に塗るだけでまるでまつエクをしているかのような効果を得ることができるため、多くの女性が利用しています。日本人のまつ毛の長さは、平均で10mm程度と言われています。これは欧米人に比べると約3mm短く、量も少ないという特徴があります。そのため、まつ毛をもっと長くしたい、太くしたいと望んでいる女性は多くいることでしょう。

この記事では、ルミガンに具体的にどのような効果があるのかをご紹介します。

ルミガンの有効成分ビマトプロストの効用

ルミガンには有効成分として、ビマトプロスト(Bimatoprost)が含まれています。ビマトプロストは、眼圧下降作用を有する生理活性物質プロスタマイドF2α類似の化学構造をもつプロスタマイド誘導体製剤に分類されます。そして、ビマトプロストは、生理活性物質プロスタマイドF2αの受容体(FP/FPスプライスバリアント複合受容体)を刺激することにより、ぶどう膜強膜流出経路からの房水流出を促進します。

高眼圧症、もしくは緑内障を患っている人は、眼球内に房水が充満しています。房水の役目は、内側から圧をかけ眼球を保ち、目に栄養分を与えることです。しかし、房水が充満しすぎると、眼圧が上がり視神経を圧迫してしまうのです。これを放置していると、視神経が弱り、視野が狭くなったり視力が落ちたりします。そこで、ビマトプロストによって房水を流出させることで症状を改善することができるのです。

このビマトプロストの作用は緑内障および高眼圧症の治療として有効性が高いことから、治療のためのお薬として第一選択されることも多くなっています。

まつ毛育毛剤としてのルミガンの効用

ビマトプロストがまつ毛の成長を促進する効果は、緑内障及び高眼圧治療薬としての開発中に副作用として報告されたことで発見されました。

ビマトプロストには、房水を流出させるだけではなく、まつ毛の毛包にも作用します。毛包とは、毛根を包みこんでいる組織のことを指し、ここに作用することで毛周期における成長期を延長することができます。成長期が長くなると毛が長くなったり、太くなったりという変化が見られます。

ルミガンはすでに生えているまつ毛に働きかけ、まつ毛の数を増やすわけではありません。ルミガンの効果は発毛ではなく、あくまでも育毛の効果だということを覚えておきましょう。

ルミガンの効果 期間

ルミガンの効果があらわれるまでの期間には個人差があります。早い人だと1日ほどで効果を感じることができます。遅い人だと効果がでるまで4か月ほど必要となるとされていますが、ほとんどの人は1か月ほどで違いを感じることができます。

ルミガンの効果を得るためには、毎日継続して使用することが大切です。ルミガンの使用を中止した場合、1、2か月でまつ毛は元の状態に戻るとされています。

ビマトプロストの薄毛への効果

英国ブラッドフォード大学の研究により、ルミガンの有効成分ビマトプロストはまつ毛だけではなく、頭皮の毛包にも同じ効果をもたらすことを発表しました。

頭皮の生体組織サンプルにビマトプロストを投与する実験が行われ、ビマトプロストを投与したほうの毛包からは、投与をしなかった毛包よりも3割以上、毛髪が長く伸びたという結果が報告されています。

複数の臨床実験で、頭皮への有効性が確認されており、今後薄毛対策や円形脱毛症の治療薬としてビマプロストが使用される可能性も期待できます。

アメリカでの臨床試験

ルミガンの製造会社アラガンが行った臨床実験では、ルミガンの使用を開始して16週間で、全体の80%以上のまつ毛に明確な変化があったと報告されています。

具体的にはまつ毛の長さが25%、密度が106%、色の濃さが18%がアップしたとされています。実験を開始して2か月後では、被験者の50%に変化が見られ、4月後には80%に変化が見られました。この結果から、ルミガンの効果が出るまでの時間には個人差があることもわかります。

国内での臨床試験

日本国内では、特発性睫毛貧毛症を発症している成人173人(ビマトプロスト群 88例、プラセボ群 85例)にルミガンを1日1回、4か月投与したときのまつ毛の変化を確認する臨床実験が行われました。

(参照:http://vst-beauty.jp/glashvista/pc/common/pdf/glash_general-product.pdf

 

実験結果は以下の通りです。

 

・上睫毛の長さのベースラインからの変化

4ヵ月後における上睫毛の長さのベースラインからの変化量(平均値)はビマトプロスト群で+1.62mm、プラセボ群で-0.04mmという結果が確認されました。

ビマトプロスト群では、実験開始1か月後からペースラインの変化が見られ、1か月後に0.25、2か月後に1.00というように徐々に効果があらわれているのがわかります。

 

・上睫毛の豊かさ

まつ毛の豊かさ、つまりまつ毛が生えている総面積は、ビマトプロスト群で+0.35mm2、プラセボ群で-0.03mm2の変化が見られました。ビマトプロスト群では主に使用開始2か月後から4か月後に総面積が急増しました。使用2か月後までは0.1の変化しか認められなかったのに対し、その後の2か月間で0.35mm2まで増加しています。

 

・上睫毛の色の濃さの

まつ毛の色の濃さは、明度単位で測定されました。明度は0(黒)から255(白)の8ビットのグレイスケールで判定され、0をベースラインとして、プラスであれば色が白く、マイナスであれば色が濃くなったことを意味します。

この実験では、はビマトプロスト群で-12.02(明度単位)、プラセボ群で1.38(明度単位)という結果となり、ビマトプロストを投与することでまつ毛の色が濃くなったことが報告されています。

ルミガンは効果的なまつ毛育毛剤

ルミガンは元は緑内障のお薬として開発されましたが、現在ではその効果からまつげ育毛剤として注目されています。数々の臨床実験では高い有効性が確認されており、目で見てわかるほどの明確な変化を実感することができます。

ルミガンを使用すれば、数か月ではっきりとした目元を手に入れることができます。また、1日1回塗るだけというルミガンの手軽さも魅力です。長くて太いまつ毛を手に入れたいという人はルミガンを使用すると良いでしょう。