まつ毛育毛剤ルミガンの副作用と正しい使い方

ルミガンとはまつ毛を長く、太くすることができる商品で、まつエクの代わりに使用する女性が増えています。数か月間継続すれば、しっかりと違いがあらわれるので、ぱっちりとした目元を手に入れることができるのです。

ルミガンの正しい使用方法を知っていれば、素晴らしい効果を得ることができます。しかし間違った使い方をしてしまうと、目の周りが黒ずんでしまったり、くぼんでしまったりなどの副作用の原因となります。

この記事では副作用を避けるためのルミガンの使い方のコツもご紹介しているので、これからルミガンを使用する方はぜひ参考にしてみてください。

まつ毛育毛剤ルミガンの効果

ルミガンはアメリカのアラガン社(Allergan)が製造・販売しているまつ毛増毛剤です。

ルミガンは有効成分として、ビマトプロストを含有しています。ビマトプロストは、はじめは緑内障の治療薬として使用されていました。しかし、副作用としてまつ毛の成長を促す作用があることかわかり、まつ毛育毛剤として販売されるようになりました。

有効成分ビマトプロストはまつげの毛周期に働きかけることで効果を発揮します。毛の成長サイクルには、成長期や退行期、休止期の3つの過程があるとされており、ビマトプロストはこのサイクルを活性化させるとともに成長期を長くすることができます。これにより、まつ毛がより長く太く成長するのです。

ルミガンは毎日繰り返し使用する必要があり、4か月ほど継続して使用すると効果が現れます。使用を中止すると2か月ほどで元に戻ってしまうので、ルミガンは長く使用する必要があります。

点眼薬ルミガンの副作用

ルミガンを点眼液として使用した場合、これまでに報告されている代表的な副作用には以下が挙げられます。

 

結膜充血、眼そう痒症、眼瞼色素沈着、角膜びらん、睫毛の異常、 眼瞼の多毛症、結膜炎、結膜浮腫、結膜出血、眼瞼浮腫、眼瞼紅斑、 眼瞼そう痒症、眼瞼障害、眼脂、点状角膜炎、眼刺激、霧視、 眼の異常感、結膜色素沈着、眼瞼炎、眼瞼下垂、涙液分泌低下、霰粒 腫、マイボーム腺梗塞、糸状角膜炎、角膜血管新生、虹彩炎、眼乾燥、眼の灼熱感、眼痛、羞明、白内障、眼精疲労、視力低下、視覚障害、眼球運動失調、眼圧上昇、ぶどう膜炎、黄斑浮腫、乾性角結膜炎、流涙
循環器 狭心症発作、高血圧
消化器 胃不快感
呼吸器 咳嗽
その他 尿潜血、CK増加、口唇疱疹、浮動性めまい、頭痛、胸痛、耳鳴、白血球数増加、ALT(GPT)増加、γ-GTP増加

 

ルミガンが緑内障の治療薬として承認された際、副作用の発症率を確認する臨床実験が行われました。

323人にルミガンを使用させたとこと、全体の80.19%である259人に副作用が見られました。その内訳は以下の通りです。

・睫毛の異常149件(46.13%)

・結膜充血147件(45.51%)

・眼瞼色素沈着62件(19.20%)

・虹彩色素沈着40件(12.38%)

・眼そう痒症30件(9.29%)

・角膜びらん17件(5.26%)

・眼瞼の多毛症17件(5.26%)

・結膜浮腫16件(4.95%)

・眼の異常感15件(4.64%)

・結膜炎11件(3.41%)

・眼瞼紅斑9件(2.79%)

・眼瞼浮腫8件(2.48%)

・くぼんだ眼7件(2.17%)

・眼瞼そう痒症7件(2.17%)

・眼刺激6件(1.86%)

・眼瞼障害6件(1.86%)

・結膜出血6件(1.86%)

・点状角膜炎6件(1.86%)

・霧視5件(1.55%)

・眼脂4件(1.24%)

参照:http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1319757Q1027_1_10/

主な副作用、まぶたや目の下の色素沈着

ルミガンをまつ毛育毛剤として使用した際の代表的な副作用が目の周辺の色素沈着です。ルミガンの有効成分ビマトプロストにはメラニン色素を増やす働きがあります。そのため、複数回ルミガンが皮膚についてしまうとその部分だけ色が付き、黒ずみができてしまいます。目の周りが黒ずんでいるとクマがあるように見え、一気に老けた印象となってしまいます。

元々メラニン色素が多く日焼けしやすい人は、少しの量がついても色素沈着しやすいためより注意したほうがいいでしょう。

さらに、ルミガンを使用することで、目の周りだけではなく虹彩にも色素沈着が起こる可能性があります。

虹彩とは、角膜と水晶体の間に存在する薄い膜のことで、目に入る光量を調節する役割を担っています。ルミガンによって色素沈着が起こると、この虹彩の色が黒く、濃く見えるようになります。日本人の目はもともと黒いため虹彩色素沈着が起こったとしても目立ちません。しかし、もし症状が現れた場合は使用を中止し、医師に相談しましょう。

ルミガンで色素沈着が起こった際の対処法

色素沈着が起こった際は、すぐにルミガンの使用を中止しましょう。

色素沈着は皮膚のターンオーバーによって自然と消えてきますが、完全に消えるには1カ月~4カ月ほどかかります。ターンオーバーは年齢と共に期間が長びくため、40代以上になると半年以上を要すこともあります。このターンオーパーの間に少しずつメラニン色素が排出されるので、黒ずみも時間と共に目立たなくなります。

目の周りの血行が悪いと、くすみやクマの原因となり、色素沈着がひどく見えます。そのため、少しでも色素沈着を目立たなくするためには、目の周りのツボを押したりし、血行を促進することが推奨されています。

ルミガンのその他の副作用1.充血

ルミガンの副作用の中で、増毛効果に続いて2番目に発症率が高いものが充血です。

ルミガンには血管を太くして、血液の流れを良くする作用があります。これは血管拡張作用と呼ばれ、ルミガンが目の中に入った場合、白目の表面の血管が太くなり充血します。

この症状は1時間~2時間ほどでおさまることがほとんどです。

ルミガンのその他の副作用2.産毛の増加

ルミガンの有効成分ビマトプロストには、毛の周期を早める作用があります。そのため、まつ毛以外の皮膚についてしまうと、その個所の産毛が濃くなってしまうことがあります。

この作用を利用して眉毛にルミガンを塗る人がいますが、それは色素沈着の原因となるので控えてください。

ルミガンのその他の副作用3.目のくぼみ

ルミガンは、元々は緑内障患者のために治療薬であり、眼圧を下げる働きがあります。しかし、ルミガンをまつげ育毛剤として使用する場合は、緑内障を患っていないとルミガンが目に入ると眼圧が下がりすぎてしまう可能性があります。

眼圧が下がると眼球がやわらかくり、まぶたの支えが弱まるので、目がくぼんでしまう原因となります。

一部の口コミでは、ルミガンを使用して二重まぶたになったという声がります。しかしこれは眼圧が低下しているのが原因であり、症状が悪化すると頭痛を起こすなどのリスクもあります。そのため、まぶたを二重にすることを目的にルミガンを使用することがないようにしてください。

ルミガンの副作用を避ける使い方

ルミガンによる副作用を避けるためには、まつ毛以外の個所につかないように丁寧に塗布することがポイントです。具体的には以下のポイントを押さえることで、副作用を避けることができます。

 

1. 専用のアプリケーターやブラシを使う

ルミガンをまつ毛に塗布する際は、必ず専用のアプリケーターかブラシを使用するようにしましょう。この際綿棒を使用する人もいますが、綿棒ではルミガンを多く含み過ぎ、まつ毛以外の個所にもついてしまう可能性があります。

そのため、専用のアプリケーターやブラシを使用して、適用のみまつ毛に塗るようにしましょう。また、アプリケーターやブラシは毎回新しいものを使用するようにしましょう。

 

2. 皮膚についてしまった分はきれいに拭き取る

万が一薬液が皮膚についてしまった際は、コットンやティッシュできれいに拭きとるようにしましょう。

この際に拭き取り残しがないよう、複数回しっかりと拭き取るようにすることが大切です。

 

3. 上まつ毛だけに塗る

ルミガンを塗る際は、下まつ毛には塗らずに、上まつ毛だけに塗るようにしましょう。上まつ毛だけに塗っておけば、まばたきをする際に自然に下まつ毛にも塗られます。下まつげにはそれぐらいの量が一番適切です。

下まつ毛にも塗ってしまうと、皮膚に付きやすくなるので、アプリケーターやブラシでは塗らないようにしましょう。

 

4. ワセリンを使用する

ワセリンは水を弾きます。そのため、ルミガンがついてしまうのが心配な場合は、あらかじめ目の周りにワセリンを塗っておくといいでしょう。ワセリンがバリアのような働きをしてくれるので、たとえ塗りすぎてしまったとしても、皮膚についてしまうことを防ぐことができます。

 

5. 目をこすったりしない

ルミガンを塗った後は、目こすったり、まつ毛を触ったりしないようにしましょう。目の周辺を触ることで、ルミガンが他の個所についてしまう可能性があります。

ルミガンの妊婦への影響

ルミガンの妊婦の使用は、安全性が確認されていません。マウスを使用した実験では、妊娠マウスに0.3mg/kg/日以上のルミガンを投与した際に、流産及び早産が認められました。また、妊娠・授乳ラットに0.3mg/kg/日以上のルミガンを投与した際は、胎児が死亡するなど、胎児毒性が認められました。

人を対象とした臨床実験は行われていませんが、妊娠中または妊娠の可能性がある場合、ルミガンの使用は避けるようにしてください。

また、動物実験ではルミガンが乳汁中に移行することが報告されています。授乳中にルミガンを使用することで母乳を通じて乳幼児にルミガンを投与してしまうリスクがあるため、ルミガンの使用は避けてください。

参照:

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/380086_1319757Q1027_1_10#CONTRAINDICATIONS

ルミガンを正しく使用しよう

ルミガンは正しく使用すれば、まつエクの代わりとなり女性にとってはうれしい商品です。しかし、誤った使い方をしてしまうと、目がくぼんでしまったり、色素沈着が起こったりなど、女性の見た目を悪化してしまう原因となります。

ルミガンの副作用は専用のアプリケーターやブラシを使う、肌についてしまったものは拭き取る、など簡単な方法で防ぐことができます。

ルミガンを使用する際にはいくつかのポイントをおさえ、副作用を回避するようにしましょう。