CBDのがん(癌)治療への作用

CBDとは?

カンナビジオール(CBD: cannabidiol)は大麻(マリファナ)から抽出される天然成分で、体に良いメリットをもたらすとされ、世界的に大ブームを巻き起こしているサプリメントです。

カンナビジオール(CBD)は大麻の植物に含まれているカンナビノイド(cannabinoid)と呼ばれる化学物質の中の1つで、自然療法を好む人々に世界的に人気を博しています。

大麻の中で向精神作用、いわゆるハイになる感覚をもたらす問題となっている物質はTHC(テトラヒドロカンナビノール)です。大麻からTHCを取り除き、体に良い安全な成分のみを抽出したものがCBD製品です。

CBDはがん(癌)に効果・効能があるの?

研究者たちの間で議論と研究が進められていますが、癌の治療のためにCBDを使用することを提案する人もいます。

がん治療のためにCBDを用いることができるかを検証するには、更なる研究が必要とされていますが、CBDは抗がん治療が原因で発生する副次的な症状に役立つ可能性があります。

がん細胞とCBDに関する小規模な研究がいくつかありますが、決定的な結果をもたらすために十分なものではありません。

この記事ではCBDが癌に及ぼす影響と、CBDが癌治療の副作用を軽減するために役立つかどうかについて説明します。

CBDが作用するエンド・カンナビノイド・システム

エンド・カンナビノイド・システム(Endocannabinoid System: 略してECS)は身体のホメオスタシス(恒常性)を維持する人の体に備わっている生来の健康を維持するためのシステムです。

内因性カンナビノイドはこのシステムが健康に機能するように自然に体内から分泌される化学物質です。ストレスや体調不良によりこの化学物質が分泌されなくなるとカンナビノイド欠乏症になり、身体のバランスが崩れやすくなってしまいます。

CBD植物性カンナビノイドで、体内に摂取されるとカンナビノイド受容体と結合し、体が本来のバランスがとれた状態に戻ることができるようにサポートをします。

カンナビノイド受容体は全身に存在し、脳や内蔵、皮膚、筋肉の中など身体のあらゆる部分に存在しています。

カンナビノイド受容体は2種類あり、CB1受容体CB2受容体があります。

CB1受容体は脳、脊髄、中枢神経系、甲状腺、肝臓、生殖器などに存在しています。

CB2受容体は免疫系・リンパ系システム、内蔵、皮膚などに存在しています。

CBDは主にCB2受容体に作用するとされています。

THCは主にCBD1受容体に作用するとされています。

がん治療の補完療法としてのCBD

いくつかの研究で明らかにされた結果では、CBDと大麻を使用した治療法が、抗がん剤治療法を補完する可能性があることが示されています。 CBDは、がん治療中の患者を次のようにサポートする可能性があります。

1. 痛みの緩和

がんと、抗がん剤の治療には大きな痛みが伴うことがあります。

癌は炎症、内臓の圧迫、神経損傷などのために痛みを引き起こします。痛みがひどい場合は、強力なオピオイド鎮痛剤でさえあまり効力を示さない場合もあります。オピオイド鎮痛剤は、痛みのある部位に作用するのではなく、神経の司令塔である脳と脊髄に作用して鎮痛作用をもたらす医療用の麻薬です。

一方で、CBDは間接的にエンド・カンナビノイド・システムに作用して炎症を軽減させることにより、広範な痛みの緩和をサポートします。CBDはCB2受容体に作用します。

THCはCB1受容体に作用します。そのため、THCは神経の損傷から生じる痛みに役立ちます。

 

2. 吐き気の緩和

大麻やCBDなどのカンナビノイドは、吐き気や嘔吐を経験するがんの症状にも役立ちます。

しかし、実際の鎮吐作用は、CBDからではなく、大麻のTHCから生じるようです。吐き気を減らすためにCBDを試そうとしている方は、医師に相談することを推奨します。

日本ではまだ承認されていませんが、アメリカやイギリス、カナダなどの国々ではTHCが抗がん治療の際の吐き気鎮静剤として使用されています。

しかし、THCに潜在的な向精神作用の影響がありますので、欧米でも医師と話し合ってから処方されます。

多くの人々は低用量のTHCから症状の軽減を経験するようです。また、副作用の少ないTHCに似せて作られた合成の処方薬であるナビロンドロナビノールなどのお薬もあります。

 

THCを人工的に作って処方される医療用THC

以下の2種類の医薬品はアメリカのFDAに承認を受けて使用されていますが、日本では未承認です。

商品名 マリノール/ Marinol(一般名 ドロナビノール/ Dronabinol)

有効成分ドロナビノール(Dronabinol)は、がんの化学療法(抗がん剤治療)による吐き気や嘔吐の治療に使用されます。通常、吐き気と嘔吐を制御する他の薬が成功しなかったときに使用されます。ドロナビノールは、HIV(エイズ)感染患者の食欲不振や体重減少の治療にも使用されます。

商品名セサメット/  Cesamet (一般名 ナビロン/ Nabilone)

ナビロンは、抗癌治療によって引き起こされる重度の吐き気や嘔吐の治療に使用されます。吐き気や嘔吐につながる脳内の信号を減少させることによって機能します。

 

3. 食欲促進をサポートする作用

抗がん剤治療を受けている際は、しばしば吐き気と食欲不振を経験します。

このような症状により、がん治療中は健康的な体重を維持することが難しくなることがあります。

THCや他のカンナビノイドは、食欲を促進するためのサポートをしますが、CBDだけでこの効果があるという証拠は、残念ながらまだありません。

CBDにおけるがん予防の作用は?

一部の研究者は、大麻やCBDを使用して癌を予防することができると考えています。

現在、がんを治療するためのCBDの使用を調査している大規模な臨床試験はまだ行われていません。小規模な研究は行われていますが、研究はまだ初期段階にあります。

2016年、研究者たちはCBD(カンナビノイド)の使用が癌の治療において有望であるとを指摘しました。

しかし、癌治療におけるカンナビノイドを用いた治療には、さらに多くの研究が必要です。

CBDを使用した癌の治療に有望な研究結果

癌の動物モデルで腫瘍の成長を抑制できることが確認されたカンナビノイドの研究がいくつかあります。 CBDは、がんの治療に使用される特定の薬物の摂取を増強したり、効力を高めたりすることもあるようです。

 

① 膵臓がんにおける研究

膵臓癌における研究において、カンナビノイドは腫瘍の成長を遅らせ、腫瘍の浸潤を減らし、腫瘍細胞死を誘発することができることがわかりました。

しかしこの研究では、正確な作用機序の有効性に関する研究が不足しており、これからさらなる研究が必要となっています。

 

②膀胱がんのリスクにおける研究

カリフォルニア男性健康調査(California Men’s Health Study)の研究によると、CBDの使用は膀胱がんのリスクを軽減することがわかりました。ただし、因果関係はまだ確立されていません。

 

③ 結腸癌における研究

2014年に行われた結腸癌の研究では、CBDが結腸直腸癌細胞の拡散を阻害する可能性があることを示唆しています。

 

④  神経膠腫(グリオーマ)の治療における研究

2012年に行われた研究において、CBDが神経膠腫(グリオーマ)の治療に有望な化合物であることが報告されました。

 

⑤ 乳がんの治療における研究

2010年に発表された研究において、転移性乳癌の前臨床モデルにおけるCBDの有効性が実証されました。この研究で、CBDは乳癌細胞の増殖と浸潤を有意に減少させることがわかりました。

これらの研究は、癌の治療にCBDが役立つ可能性を扱ったいくつかの研究結果です。しかし、CBDが癌の治療のために安全で効果的な治療法であると結論付けることはまだ難しく、更なる研究が必要とされています。

ですので、CBDを、他の癌治療の代替的な治療法として考えるべきではありません。あくまでも、補完するサプリメントとして摂取するほうが良いでしょう。その際には、必ず主治医に相談するようにしてください。

参照:
https://www.healthline.com/health/cancer/cbd-for-cancer

CBD:化学療法薬や他の癌治療との相互作用は?

1. CBDの副作用

CBDはカンナビノイド受容体に作用するので、他の多くの医薬品と同じような作用はもたらさないとされています。

そのため、副作用のリスクが低くなる可能性があります。

鎮痛剤の医薬品とは異なり、CBDには明らかな致死量がありません。

CBDがオピオイド鎮痛剤のように中枢神経系に影響を与えないためです。

ただし、カンナビノイド受容体は体内に広く分布しているため、CBDは脳だけでなく他の多くの臓器や組織にも影響を与えます。

いくつかの研究において、CBDの忍容性は一般的に良好ですが、一部の人々では軽度の副作用が発生する可能性があることが報告されています。

CBDの副作用には以下のような症状が含まれます:

  • 倦怠感
  • 下痢
  • 食欲の変化
  • 体重の変化
  • 肝機能への障害

 

2. CBDの医薬品との相互作用

CBDはさまざまな医薬品と相互作用し、肝障害を引き起こす可能性があります。

相互作用をもたらす可能性のあるお薬は以下のとおりです。

  • 抗生物質
  • 抗うつ薬
  • 抗不安薬
  • 抗けいれん薬
  • 血液希釈剤
  • 化学療法薬(抗がん剤)
  • 筋弛緩薬
  • 鎮静剤・睡眠補助剤
  • グレープフルーツとの併用に注意が必要な医薬品

アメリカのNCI(国立がん研究所)によると、高濃度のCBDはチトクロームP450という、いくつかの薬物を代謝する際に使用される酵素を潜在的に阻害するため、これらの酵素によって代謝される抗がん剤と一緒に高濃度のCBDオイルを使用すると、毒性が増したり、抗がん剤の治療の効果が低下する可能性があります。

参照:
https://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/hp/cannabis-pdq

がん治療中にCBDを摂取する際には主治医への相談が必要

CBDが効果的な癌治療になることを証明するために十分な科学的研究はまだありません。

CBDは、慢性の痛みや吐き気の緩和などのサポートに補完的な治療法としては良い選択かもしれません。

しかし、がん治療中にCBDを使用する場合は、必ず主治医にご相談ください。

また、CBDはサプリメントですので、成分の表示が厳しく規制されていません。

偽った内容の表示ラベルの製品も多数みつかっているため、CBD製品を購入する際には、必ず信頼できるリテイラーから、高品質のCBDオイルを購入するようにしてください。

 

現在日本で入手可能なCBD製品の中では、ファーマヘンプ社のCBD製品を推奨することができます。ベターヘルスストアーでは、ファーマヘンプ社のCBD製品を多数取り揃えております。

 

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参照:

https://www.mdanderson.org/publications/cancerwise/cbd-oil-and-cancer–9-things-to-know.h00-159306201.html

https://www.mdanderson.org/publications/cancerwise/cbd-oil-and-cancer–9-things-to-know.h00-159306201.html

http://www.f-gtc.or.jp/medical-cannabis/medical-marijuana-for-cancer.html

https://www.webmd.com/drugs/2/drug-9308/marinol-oral/details

http://cannabis.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=19136