アリセプ – ドネペジル塩酸塩

◆ドネペジル塩酸塩の効果効能

ドネペジル塩酸塩は、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の治療に用いられる薬で、認知機能の低下をできるだけ緩やかにし、患者の生活の質（QOL）を維持することを目的としています。

認知症では、記憶や思考に関わる神経伝達物質であるアセチルコリンが減少し、神経細胞の間で情報をうまく伝えられなくなることが知られています。
その結果、物忘れや理解力の低下、同じことを繰り返すといった症状が現れます。

ドネペジル塩酸塩は、アセチルコリンを分解する酵素（アセチルコリンエステラーゼ）の働きを一時的に抑えることで、脳内のアセチルコリン濃度を高め、神経伝達を改善します。
これにより、記憶力や注意力、判断力の低下を遅らせる効果が期待できます。

ただし、この薬は認知症そのものを治すものではなく、症状の進行を抑えることで生活の質を保つことを目的としています。

◆アリセプの服用方法

＜アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制＞

1日1回3mgから服用開始し、1〜2週間後に5mgに増量します。
高度のアルツハイマー型認知症の方には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量します。
なお、症状により適宜減量します。

＜レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制＞

1日1回3mgから服用開始し、1〜2週間後に5mgに増量します。
5mgで4週間以上経過後、10mgに増量します。なお、症状により5mgまで減量できます。

投与開始12週間後までを目安に、認知機能検査、患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等による有効性評価を行い、認知機能、精神症状・行動障害、日常生活動作等を総合的に評価してベネフィットがリスクを上回ると判断できない場合は、投与を中止してください。

投与開始12週間後までの有効性評価の結果に基づき投与継続を判断した場合であっても、定期的に有効性評価を行い、投与継続の可否を判断してください。

◆ドネペジル塩酸塩の副作用

一般的な副作用として、食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢などの症状が現れることがあります。
重大な副作用として、失神、心不全、QT延長、消化性潰瘍、肝機能障害、消化管出血、脳性発作、脳血管障害、錐体外路障害、悪性症候群、急性膵炎、急性腎障害などが起こる可能性があります。

上記は副作用の一部のみ掲載しています。身体に異変を感じた場合は速やかに医師の診察を受けてください。

◆ドネペジル塩酸塩の使用上の注意

レビー小体型認知症で錐体外路障害がある場合は本剤で悪化しやすいため、重症化しないよう十分に観察し、症状に応じて減量や中止を行います。定期的に認知機能を評価し、効果がなければ漫然と継続しません。

ガランタミンなど同系統のアセチルコリンエステラーゼ阻害薬との併用は避けます。なお、アルツハイマー型・レビー小体型ともに運転や機械操作能力が低下し得るうえ、本剤で意識障害、めまい、眠気が出ることがあるため、自動車運転など危険作業は行わないでください。

◆アリセプの保管方法

日光が直接当たらない、涼しく乾いた場所にしまってください。

小さなお子さんの手の届かない場所に置いてください。

間違った使い方を避け、品質を守るために元の容器に入れたままにしてください。

使用期限を過ぎたお薬はご使用をお控えください。

◆アリセプの通販・個人輸入について

アリセプは、インドの製薬企業エーザイ・ファーマシューティカルズ・インディアが製造・販売しているジェネリック医薬品です。

ベターヘルスは海外医薬品の個人輸入を代行するサービスです。商品の発注、お支払い、輸入・通関手続きなどを一括して代行いたします。日本のオフィスから万全のカスタマーサポート、プライバシーに配慮した中身のわからない梱包、追跡番号付きの配送で日本全国へお届けします。

※製造国に関する情報は、「商品の生産国」からご確認いただけます。

参考：

医療用医薬品 : ドネペジル塩酸塩

ドネペジル塩酸塩OD錠5mg「日医工」 | くすりの適正使用協議会

ドネペジル塩酸塩錠5mg「サワイ」：medley