メラトニンは、質の良い睡眠へ導く効果のほか、老化を防ぐアンチエイジングサプリメントとしても注目されています。メラトニンは海外では市販されているところもありますが、日本では承認薬として処方箋が必要な薬です。
皮膚など見た目の年齢だけでなく、血管や神経機能なども若々しく保つ可能性も話題になっているメラトニンについてわかりやすく解説します。
メラトニンは、自然な眠りに促す働きをする「睡眠ホルモン」と呼ばれる脳内物質(神経伝達物質)です。私たちが朝に起きて、光が目に入ってから14〜16時間後に脳で分泌され、リラックスして心身を休息に導いてくれる物質です。
メラトニンが睡眠中に分泌されると睡眠の質が向上する、心身の疲れやストレス回復、食欲中枢が整いダイエットや美容にも良い影響をもたらすと考えられています。
メラトニンには強い抗酸化力があり、体内の細胞組織がダメージを受けないよう、若々しく保つのに重要な役割を担っている(老化を防ぐ)と注目されています。
メラトニンの効果は睡眠に関するものが有名ですが、その他にもたくさんの作用が研究によりわかってきています。
● 睡眠誘導
● 概日リズムの抑制(生体に備わっているリズム)
● 抗酸化作用
● 抗炎症作用
● 生体防御
● 神経細胞保護
● がん予防・抗がん作用
● 免疫調整
メラトニンは医薬品グループの、精神神経系用薬、代謝酵素基質薬に分類されています。
効能は、抗けいれん薬、脳保護薬、催眠鎮静薬、メラトニン受容体作動薬として認められています。
メラトニンは海外では医薬品の他、サプリメントとして販売されていますが、日本では「メラトベル」という商品名で、小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善に効果のある薬としてメラトニンが承認されています。
神経発達症(発達障害)に伴う睡眠障害とは次のような状態が挙げられています。
● 眠るまでに時間がかかる入眠困難
● 寝ている途中に何度も目覚めてしまう
● 睡眠時間が短くなる
● 日中に眠気を訴える
● 朝、決まった時間に起きることができない
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンとメラトニンは重要で密接な関係にあります。
セロトニンは夜になると脳の中でメラトニンが生合成される原料となります。セロトニンを生成するには、トリプトファンという必須アミノ酸が必要です。
つまり、メラトニンを増やしたい場合には、トリプトファンを食品から摂取して、セロトニンをしっかり出すことが大切です。
食べ物から摂取したトリプトファンはセロトニンを生成してくれ、夜になるとメラトニンに変化して熟睡に導いてくれるのです。
メラトニンのもとのトリプトファンを積極的に摂取したい場合は、次の表にある食品を取り入れてみましょう。
乳製品 | チーズ、ヨーグルトなど |
レバー | 牛、豚、鶏 |
大豆製品 | 大豆、凍り豆腐、湯葉、きな粉 |
ナッツ類 | かぼちゃの種、ごま、あまに、カシューナッツ |
メラトニンにより「若返りのホルモン」と呼ばれる成長ホルモンの分泌を促進することが研究されており、アンチエイジング効果が期待されています。
メラトニンの分泌量が多くなる時間帯は、深夜1〜3時とされ、そのころに深い眠りに入っているのが理想とされます。
質の良い睡眠が取れると、食欲中枢が整い、正しい食生活ができるようになり、そして、体の代謝も良くなるため、痩せやすい土台が整えられると考えられます。ダイエットや健康的な食生活を気遣う人にも必見です。
抗酸化作用や免疫力を高める作用があるとされるメラトニンは、若々しい身体を保つのに欠かせないホルモンですが、メラトニンは年齢と共に減少してしまう特徴があります。
メラトニンの主な副作用は、頭痛、傾眠(軽度の意識障害の一種)、肝機能検査値上昇などが報告されています。また、メラトニンの長期服用に関しては研究やデータが十分ではありません。
服用のタイミングは就寝の直前に限り、作業をする前には控えるように推奨されています。さらに、食事と同時または食べた直後の服用は避けるよう注意が必要です。
メラトニンは海外ではサプリメントとして販売されていますが、日本では処方薬のみです。メラトニンのサプリメントの購入は、海外からの個人輸入で通販することができます。ベターヘルスでは、個人のお客様の輸入手続きを代行しており、難しい書類手続きなどなしに通販したい方におすすめです。
メラトニンのサプリメントは、1錠あたり3mg/5mg/10mg/20mg配合など種類があります。
参考リンク