トリキュラー (Triquilar 21)

説明

トリキュラーの主成分は、プロゲストーゲン成分であるレボノルゲストレルと、エストロゲン成分であるエチニルエストラジオールの両方の成分を、三段階に配合させたものです。こういったお薬の成分は、主に排卵（卵巣から卵子が放出される働き）を阻害し、また子宮頸管の粘液に変化を与えることで、精子が侵入しにくく、卵子が着床しにくい状態に変化させます。この三相性の経口避妊薬は妊娠を防ぐために使用されます。
トリキュラーは避妊だけでなく、初潮を迎え、避妊用ピルで避妊可能な年齢に達した14歳以上の女性のニキビ治療にも使用できます。

トリキュラーの使い方・飲み方

トリキュラーには、21サイクルと28サイクルの2種類があります。

トリキュラー錠21

1～6日目：赤褐色の錠剤1錠を服用（レボノルゲストレル0.05mg、エチニルエストラジオール0.03mg含有）7～11日目：白色の錠剤1錠を服用（レボノルゲストレル0.075mg、エチニルエストラジオール0.04mg含有）12～21日目：黄土色の錠剤1錠を服用。（レボノルゲストレル0.125mg、エチニルエストラジオール0.03mg含有）医薬部外品成分（添加剤）：炭酸カルシウム、コーンスターチ、グリセリン、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、モンタン酸エステルワックス、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、三二酸化鉄、乳糖水和物、タルク、酸化チタン、黄色三二酸化鉄
このパックから 1日1錠を21日間服用し、その後7日間は休薬期間としてください。次サイクルを開始する場合は、次のシートから服用してください。

トリキュラー錠28

パッケージには、トリキュラー21と同じ錠剤に加えて、有効成分を含まない、やや大きめで不活性の白色の錠剤7個が入っています。医薬部外品成分（添加剤）：炭酸カルシウム、コーンスターチ、グリセリン、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、モンタン酸エステルワックス、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、三二酸化鉄、乳糖水和物、タルク、酸化チタン、黄色三二酸化鉄
このパックから 1日1錠を21日間服用した後、残りの7日間はプラセボ薬「リマインダー」を1日1錠服用してください。その後、次のパックに入ります。

トリキュラー服用時に起こりうる副作用

トリキュラーは避妊に有効ではありますが、副作用があらわれてしまうこともあります。副作用の症状において、そのすべてが表れるわけではありませんが、発生した場合は医師の診察が必要になることがあります。
以下の副作用は重篤な症状であり、これらの症状が発生した場合、使用を中止しなければなりません。副作用の詳細については、お近くの医師または薬剤師にお問い合わせください。

•血管内の血栓が疑われる症状（例：突然の視力低下または視力の変化、胸、鼠径部、または脚の痛み *特に脚のふくらはぎの腫れ、突然のまたは原因不明の息切れ）
•心臓発作の兆候（例：胸の痛みや圧迫感、肩や腕に広がる痛み、吐き気や嘔吐、発汗など）
•重篤なアレルギー反応（例：腹部の痙攣、呼吸困難、吐き気や嘔吐、顔や喉の腫れなど）
•脳卒中の症状（例：頭痛、協調性の欠如、言葉の乱れ、脱力感、しびれ、腕や脚の原因不明の痛みなど）

以下の症状が表れたり、兆候が見られる場合は、医師に相談してください。

腹部の痙攣や膨満感、にきび、乳房の痛みや圧迫されたような痛み、腫れ、コンタクトレンズの違和感、体毛や顔毛の増減、頭痛、食欲の増減、性行為への興味の増減、吐き気、皮疹、足首や足の腫れ、嘔吐、体重の変化など。

トリキュラーと相互作用のある物質など

以下は、トリキュラーと相互作用する可能性のある薬剤・物質の一覧です。
アセトアミノフェン、アシトレチン、アダパレン、アルコール、アンピシリン、アミオダロン、アナストロゾール、制酸剤、アピキサバン、アプレピタント、アリピプラゾール、ASA（アセチルサリチル酸）、アトルバスタチン、アゾール系抗真菌剤（例：イトラコナゾール、ケトコナゾール、ボリコナゾール）、バルビツール系抗真菌剤（例：ブタルビタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール）、ベンゾジアゼピン（例：ジアゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム）、ボセンタン、カフェイン、セレコキシブ、抱水クロラール、コレスチラミン、クロフィブラート、クロミプラミン、クロニジン、クロザピン、コレセブラム、コレスチポール、コニバプタン、コルチコステロイド（例：デキサメタゾン、プレドニゾン、ヒドロコルチゾン）、シクロスポリン、シクロベンザプリン、ダビガトラン、ダブラフェニブ、ダカルバジン、デフェラシロクス、ドフェチリド、デヒドロエピアンドロステロン、エドキサバン、他のエストロゲン（エストラジオール、共役/エクイン、エステル化、エストロピペート、エキセナチド、フルナリジン、フルタミド、ヘパリン、C型肝炎抗ウイルス剤（アスナプレビル、オンビタスビル、パリタプレビル、リトナビル、ダサブビル、リトナビルなど）、HIV非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤（NNRTI；デラビルジン、エファビレンツ、エトラビリン、ネビラピンなど）、HIVプロテアーゼ阻害剤（アタザナビル、インジナビル、リトナビル、サキナビルなど）。アタザナビル、インジナビル、リトナビル、サキナビルなど）、ヒアルロニダーゼ、ヒドロコドン、イソトレチノイン、リドカイン、ロミタピド、低分子ヘパリン（ダルテパリン、エノキサパリン、ティンザパリンなど）、糖尿病治療薬、高血圧治療薬、メキシレチン、ミフェプリストン、ミルタザピン、ミトタン、モダフィニル、ミコフェノレート、ネファゾドン、オランザピン、ペニシリン、ピモジド、フェノチアジン系薬剤（例：クロルプロマジン クロルプロマジン）、プルカロプリド、ラサギリン、リファブチン、リファンピン、リバーロキサバン、ルフィナミド、ロピニロール、セイヨウオトギリソウ、痙攣治療薬（クロバザム、レベチラセタム、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、トピラマート、バルプロ酸、ゾニサミドなど）、選択的セロトニン再取り込み阻害剤（SSRI；シタロプラム、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリンなど）、セレギリン、シルトキシマブ、シメプレビル、スルホンアミド（コトリモキサゾール、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾールなど）、テトラサイクリン、サリドマイド、テオフィリン（アミノフィリン、オックストリフィリン、テオフィリンなど）、甲状腺ホルモン薬（乾燥甲状腺、レボチロキシンなど）、チザニジン、トシリズマブ、トラネキサム酸、トレチノイン、ウリプリスタール、ウルソジオール、ビタミンC、ワルファリン

これらのお薬を服用している場合は、医師または薬剤師に相談してください。各状況に応じて、医師から以下の要望がある可能性があります。

○いずれかのお薬の服用を中止すること
○服用中のお薬を別のお薬に変更すること
○片方または両方の薬の服用方法を変更すること、あるいは
○現状のまま服用を続けること

2つのお薬に相互作用がある場合、必ずしも一方の薬の服用をやめなければならないということではありません。

お薬の相互作用をどのように扱っていくべきか、あるいは管理すべきかについては、医師に相談してください。

上記以外の薬は、トリキュラー薬剤と相互作用する可能性があります。現在、服用中の全ての処方薬、市販薬（非処方箋薬）、漢方薬について、医師または処方している薬剤師などに伝えてください。また、服用しているサプリメントについても医師に伝えてください。カフェイン、アルコール、タバコのニコチン、薬物などは、数多くのお薬の作用に影響を与える可能性があるため、摂取あるいは使用している場合、医師や薬剤師など、処方している者に伝えなければなりません。

この記事は以下を参照に書かれています
https://www.drugs.com/mtm/ethinyl-estradiol-and-levonorgestrel.html
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24453511/
https://www.webmd.com/drugs/2/drug-1058-967/levonorgestrel-ethinyl-estradiol-oral/levonorgestrel-ethinyl-estradiol-non-cyclic-contraceptive-oral/details#:~:text=Nausea%2C%20vomiting%2C%20headache%2C%20abdominal,This%20is%20normal.
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00046302
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/630004_254910BF1047_2_00G.pdf
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9242