
セルトラリンは、うつ病・うつ状態、パニック障害、PTSD(外傷後ストレス障害)に使われる抗うつ薬の有効成分です。
分類はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)で、脳内のセロトニンに作用し、気分の落ち込みや不安の改善に用いられます。
日本ではジェイゾロフトの成分として知られており、標準的な治療薬のひとつです。
セルトラリンは、セロトニンの再取り込みを阻害するSSRIです。
神経終末でセロトニン(5-HT)が再び取り込まれるのを抑えることで、シナプス間隙のセロトニン濃度を高め、神経間でのセロトニンの働きを強めます。その結果、気分の落ち込みや不安症状の改善に役立つとされています。
この「セロトニン再取り込み阻害」は、SSRIに共通する基本的な作用です。セルトラリンもこの作用によって、うつ病・うつ状態、パニック障害、PTSDなどに用いられます。
神経終末でセロトニン再取り込みが亢進(症状に関連)
↓
SSRIとして再取り込みを阻害
↓
シナプス間隙のセロトニン作用が増強
↓
抑うつ・不安関連症状の改善を支える
セルトラリンは以下のような症状に使用されます。
うつ症状に加えて、不安が強いケースで使われることが多い成分です。
セルトラリンは即効性のある薬ではありません。
服用開始後、1〜2週間で変化が出始め、
2〜4週間で効果を実感することが一般的です。
服用初期は効果が弱く、副作用が先に出る場合もあります。
この段階で中止せず、一定期間継続することが重要です。

日本では通常、成人に対して1日25mgから開始し、最大100mgまで増量します。
1日1回の経口投与で、症状に応じて調整されます。
※上記は電子添文に基づく一般的情報です。実際の投与は必ず医師の指示に従ってください。

セルトラリンには、副作用があらわれることがあります。
比較的よくみられるものとして、悪心・嘔吐、傾眠、下痢・軟便、口内乾燥、頭痛、浮動性めまいなどが報告されています。電子添文では、悪心・嘔吐が20.3%、傾眠が15.2%とされています。
これらの症状は服用初期に出やすく、時間の経過とともに軽減することがあります。
重大な副作用として、セロトニン症候群、悪性症候群、痙攣、昏睡、肝機能障害、SIADH、SJS/TEN、QT延長、心室頻拍などが報告されています。発熱、発汗、焦燥、頻脈、筋肉のこわばりなどの異常がみられる場合、または症状が悪化する場合は医師の診察を受けてください。
セルトラリンの使用では、服用初期の状態変化に注意が必要です。
1) 自殺リスク・症状悪化の監視
特に、うつ症状のある患者では、投与開始早期や用量変更時に自殺念慮や症状悪化のリスクが指摘されています。焦燥感、興奮、衝動性などの変化がみられる場合は注意が必要です。
2) 禁忌
以下のケースでは使用できません。
3) 相互作用
セロトニン作用を持つ薬(トラマドール、デキストロメトルファン、リチウム、セントジョーンズワートなど)との併用では、セロトニン症候群のリスクがあります。
NSAIDsや抗凝固薬との併用では出血リスクがあり、飲酒は避けることが望ましいとされています。
4) 離脱症状
セルトラリンは急に中止すると、めまい、吐き気、不安、感覚異常などの離脱症状があらわれることがあります。中止する場合は医師の指示に従い徐々に減量します。
| 項目 | セルトラリン(SSRI) | SNRI | 三環系抗うつ薬 |
| 作用 | セロトニンに作用 | セロトニン+ノルアドレナリンに作用 | 複数の受容体に作用 |
| 注意 | セロトニン症候群、出血、SIADH、自殺リスク、躁転など | SSRI同様+血圧など | 抗コリン副作用、 心毒性など |
セルトラリンは、日本では処方箋医薬品として扱われており、うつ病・うつ状態、パニック障害、PTSDなどの診断に基づいて使用されます。
日本で承認されている代表的な医薬品には、ジェイゾロフト錠/OD錠があります。
このほか、セルトラリンを有効成分とするジェネリック医薬品もあります。海外製のセルトラリン含有製品は個人輸入で購入することが可能です。
【当サイトで扱いのあるセルトラリン製品】
| ダキシッド | ゾロフト | セルタファイン | ゾサート |
|---|---|---|---|
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| 有効成分含有量:50mg, 100mg | 有効成分含有量:50mg, 100mg | 有効成分含有量:50mg | 有効成分含有量:50mg, 100mg |
| 製造元:ファイザー | 製造元:ヴィトリアス | 製造元:ヒーリングファーマ | 製造元: サンファーマ |
| 商品詳細はこちら | 商品詳細はこちら | 商品詳細はこちら | 商品詳細はこちら |
セルトラリンは、うつ病や不安症状に対して広く使用されているSSRIです。
セロトニンに作用することで、気分の安定や不安の軽減をサポートします。
一方で、副作用や相互作用、服用初期のリスクがあるため、有効成分の特徴を理解したうえで使用することが重要です。