避妊薬の種類

ピルは避妊目的の他にも、生理痛や生理前症候群（PMS）の症状緩和、生理周期の安定、月経困難症の治療、緊急避妊などでも使用されます。それぞれの目的に合った成分を含む薬を適切に服用する必要があります。

超低用量ピル

避妊目的での使用のほか、月経困難症、子宮内膜症による疼痛改善などに使用されます。エストロゲン（エチニルエストラジオール）の含有量は20ugで低用量ピルよりも少ないので、副作用が出るリスクが低いのが特徴です。ピルの中で唯一、月経困難症にのみ保険適応が認められています。

人気の超低容量ピル

商品名	ヤスミン
有効成分	・エチニルエストラジオール ・ドロスピレノン
特徴	副作用が少ない
価格	¥123/1錠〜

低用量ピル

低用量ピルは30～40ugのエストロゲンを含有する薬です。一般的に経口避妊薬として最も知られているもので、毎日正しく服用すると99％の避妊効果があります。他にも、生理痛やPMSの改善、月経周期のコントロール、ニキビ治療などの効果もあります。一緒に含有しているプロゲスチン（黄体ホルモン）の種類によって、第1世代〜第4世代に別に分かれており、各世代によって効果や副作用などが異なります。

人気の低用量ピル

商品名	トリキュラー	マーベロンED	ダイアン35
プロゲスチンの種類	レボノルゲストレル	デソゲストレル	シプロテロン
世代	第2世代	第3世代	未分類
特徴	不正出血が起こりにくい 生理周期を安定させる	ニキビ治療にも効果がある 月経移動にも使用される	重症のニキビ治療に使用される
価格	¥598/1錠〜	¥65/1錠〜	¥142/1錠〜

低容量ピルの種類については、こちらで詳しく解説しています👉

避妊用ピルのタイプ・種類を選ぶ：自分に合ったピルを選ぶ方法とは？

エストロゲン（Estrogen）とは?

プロゲストーゲン（progestogen）とは

中用量ピル

低用量ピルと比べてエストロゲンの含有量が多いピルです。効果が強いですが、副作用の頻度も上がるのが特徴です。そのため、現在は生理を遅らせる月経移動の目的で短期間で使われます。

アフターピル

望まない妊娠を防ぐための、妊娠の可能性がある性行為の後に服用する緊急避妊薬です。72時間以内の服用で58％、48時間以内で85%、24時間以内なら95%以上の割合で避妊効果があります。排卵の抑制、受精を防止、子宮内膜の増殖を防止し受精卵を着床しづらくします。

人気のアフターピル

商品名	ポストフォン	アイピル	オーピル
主な成分	レボノルゲストレル	レボノルゲストレル	レボノルゲストレル
特徴	服用の時間が早ければ早いほど避妊効果が高い	服用の時間が早ければ早いほど避妊効果が高い	服用の時間が早ければ早いほど避妊効果が高い
価格	¥432/1錠〜	¥498/1錠〜	¥450/1錠〜

ピルの種類早見表

避妊薬の購入方法

低用量ピルや避妊薬は病院で処方してもらう必要があります。一般薬局やドラッグストアでは購入することができません。しかし、海外からの個人輸入では購入が可能です。

1）病院やクリニックで処方してもらう

病院でピルを処方してもらうには、産婦人科を受診する必要があります。医療機関でピルの処方を受ける場合、月経困難症、子宮内膜症による疼痛、過多月経の場合は治療の一部とみなされるので健康保険が適用されます。しかし、避妊目的や生理をずらす等の目的では自費診療となるので全額自己負担となります。また、 診察費用以外にも、検査が必要な場合は別途検査費用が発生します。初診料や再診療は医療施設により異なる場合があるので、事前に確認しておくのが良いでしょう。

病院での費用目安

2) オンライン診療

オンライン診療でもピルを処方してもらえます。保険適用の対象は病院受診の場合と同じです。薬は自宅まで郵送してもらえるので、忙しくてクリニックに行く時間がなかなか取れない方には便利です。

オンライン診療の費用目安

3) 個人輸入代行サービスの通販サイトで注文する

通院が面倒、忙しくてオンライン診療の時間がない、産婦人科って行きづらい・・という方には海外からの個人輸入がオススメです。

医薬品の購入は医師の処方箋が必要ですが、個人が使用することのみを目的として海外から医薬品を一定量輸入する場合、処方箋が無くても輸入することが可能と法律で認められています。

個人輸入代行業者では、海外の医薬品やジェネリック医薬品を取り扱っており、複雑な関税手続きをしなくても購入することができます。サイトによってはクーポンや割引セールなどもあり、費用を抑えて必要なお薬を買うことができます。

当サイトでは9,000円以上のご注文で送料無料、中身のわからない梱包でプライバシーに配慮、追跡番号付きで発送いたします。ご注文から入金確認後10日〜2週間程度でご自宅へお届けします。

個人輸入代行の費用目安

各購入方法のメリットとデメリット

医薬品の使用や治療計画を立てる際には、医師又は専門家に相談してください。また、必ず用法と容量を守って正しく服用してください。

医薬品の海外個人輸入に関する情報はこちらでも解説しています。

👉個人輸入について | 海外医薬品の通販・個人輸入代行

ピルはドラッグストアでも購入できるの？

低容量ピルや避妊ピルなどは医療用医薬品のため、市販で購入することはできません。

アフターピルに関しては、2023年から一部のドラッグストアや薬局で試験販売が開始されていますが、購入対象者が限定されています。

現在、アフターピルの一般市販化の予定は未定とされています。

モーニングピルの市販が一般にされていない理由は、医師のカウンセリングを受けられず、正しい方法で飲めない可能性があるためです。医師のカウンセリングでは、性交後の経過時間・アフターピルの服用方法・副作用と効果など、身体への負担に関する説明をきっちりとしてもらえ、初めて飲む場合でも正しく避妊をすることができます。

また、万が一、性犯罪に関係してアフターピルが必要な状況となった場合、ドラッグストアで手軽に購入できてしまうと、犯罪の発覚が遅れたり、被害の相談をせずに放置する、性犯罪を助長しかねないなどの恐れもあります。性犯罪の被害者を救済するためにも、性犯罪が発覚しやすい環境をつくるためにも、医師のカウンセリングで状況を共有することは重要になります。

保険適応のピルの種類

ピルにはさまざまな種類がありますが、避妊目的のピルを「OC」、月経困難症治療薬としてのピルを「LEP」と分類されます。これは日本の保険制度によるものです。海外ではどちらも低用量ピルとして同じように扱われています。