(ミノキシジル5%製剤の有効性・安全性
https://www.rakuten.ne.jp/gold/riup/sd/concept/data.html )
投与開始から16週間を過ぎると、少しずつ改善が見られ、20週間後には9割以上の被験者に改善がみられています。そして、投与期間が長ければ長いほど、改善がみられているのがわかります。
ミノキシジル(Minoxidil)とは壮年性脱毛症、つまり男性型脱毛症あるいはAGA(Androgenetic Alopecia)の治療に使用されている発毛剤の主成分です。
ミノキシジルは世界90か国以上で承認されており、アメリカをはじめとした世界中の多くの国の人が使用しています。
ミノキシジルは、外用薬または内服薬として購入可能です。ミノキシジルは外用薬としてはFDA(アメリカ食品医薬品局)と厚生労働省の承認を取得していますが、内服薬としては認可されていません。
ミノキジルは、1960年代に現在のファイザー社(Pfizer Inc)の前進であるアップジョン社(Upjohn)によって血管拡張薬として開発されました、当時は高血圧の経口薬として用いられていましたが、後に育毛の効果があることが発見されました。そして、1988年に薄毛、脱毛症の外用溶液としてミノキシジル2%が含まれたロゲイン(Rogaine)が処方薬としてアメリカで発売され、1996年には薬局で購入することが可能になりました。
日本では、大正製薬が一般用医薬品として開発を行い1999年からミノキシジル成分1%のリアップとして発売開始しました。
ミノキシジルの化学式:C9H15N5O
ミノキシジルの構造式:
ミノキシジルには、以下の複数の効果があります。
男性がAGAを発症した場合、髪へ栄養を届けるための血管が次第に収縮していき、頭皮の血行が悪化します。これによって、髪への栄養補給能力が弱まり、薄毛、髪の毛が細くなるなどの症状があらわれます。
ミノキシジルには血管を拡張して血流を改善する働きがあります。そして、毛根や収縮した血管を再生させ、毛乳頭細胞や毛母細胞へ栄養素や酸素を行き届かせます。これにより髪を強くするだけではなく、円形脱毛症などほとんどの症状を改善することができます。
ミノキシジルには毛母細胞の死滅を抑制します。これにより、髪の毛が成長期から退行期へ移行するのを防ぎ、脱毛を予防、発毛を促進する作用があります。
壮年性脱毛症を患っている場合、ヘアサイクルに変化が起こります。すると、成長途中で髪が抜け、髪の毛の根っこである毛包がどんどん小さくなるという現象が起きます。これによって、最終的に髪の毛が生えなくなってしまいます。
ミノキシジルはこの小さくなった毛包に働きかけ、大きく成長させる働きがあります。これにより再び髪の毛が生えてくるようになります。
ミノキシジルは主にこれらの3つの作用で発毛・育毛を促進します。
ミノキシジルには、血管平滑筋のATP感受性Kチャネル(KATP)を開放して血管を拡張することで、毛母細胞への血流を増加させる働きがあります。また、KATPを開放することで毛細胞の自然死を抑え、成長期を延長させることができます。
さらに、ミノキシジルにはプロスタグランジンの産生を促進し、毛母細胞の増殖作用のある成長因子IGF-1の産生を促すことでも、ヘアサイクルの成長期を延長します。
ミノキシジルは肝臓で代謝され、投与中止してから4日以内に約95%は、全て尿中に排泄されます。
ミノキシジルを壮年性脱毛症を患う成人男性(20歳以上)に52週間投与する臨床実験が行われました。この実験では、ミノキシジル5%製剤を1回1ml、1日2回、脱毛(薄毛化)している頭皮に塗布しました。
そして、ミノキシジル投与後の頭皮の変化は以下の5段階で評価されました。
・著明改善…密度の高い毛髪成長(薄くなった領域がほぼ完全に被われている。毛髪の密度は薄毛化していない領域とほぼ等しい)
・中等度改善…中等度の毛髪成長(薄くなった領域が、新発毛により部分的に被われているが、薄くならなかった領域に比べると密度は低い[容易に識別できる])
・軽度改善…軽微な毛髪成長(明確な毛髪成長がみられるが、薄くなった領域をかなり被うということはない)
・不変…可視的毛髪成長なし
・悪化…毛髪成長の後退
そして、4週間ごとに頭皮の様子を確認したところ、以下のような結果になりました。
(ミノキシジル5%製剤の有効性・安全性
https://www.rakuten.ne.jp/gold/riup/sd/concept/data.html )
投与開始から16週間を過ぎると、少しずつ改善が見られ、20週間後には9割以上の被験者に改善がみられています。そして、投与期間が長ければ長いほど、改善がみられているのがわかります。
ミノキシジルには、ミノキシジル配合の外用薬と内服薬のタブレットの2種類があります。
外用薬の場合は、1日2回、1回1mlを脱毛している頭皮に塗布します。
タブレットの場合は、1日1回、ぬるま湯で口から服用します。通常1日5㎎で服用しますが、副作用が気になる方は低用量で0.25mgから2.5mgを服用する方法があります。その場合はピルカッターなどを使用して錠剤をカットすることができます。
詳しくは薄毛の程度や服用期間に応じて、医師と相談して決定してください。
ミノキシジルを塗布、服用する場合は、定められた用量を厳守してください。決められた以上に多く使用しても、効果の増加はほとんどなく、副作用の発現する可能性が高くなります。
ミノキシジルは効果が出るまで時間がかかります。効果が出るまで少なくとも6か月間は継続して使用するようにしてください。早い方だと3~4か月で効果があらわれます。
1年使用して改善が認められない場合は、使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。
また、ミノキシジルは使用を継続することが重要です。途中で使用を注意した場合、徐々に効果がなくなり、元の状態に戻ります。
ミノキシジルの代表的な副作用には頭皮のかゆみが挙げられます。
また、ミノキシジルを過剰摂取すると、低血圧の原因となります。その他、発生頻度は高くないですが、以下のような副作用が出ることもあります。
次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください
ミノキシジルは以下の医薬品と併用しないようにしてください。
ミノキシジルを使用した動物実験では、母親がミノキシジルを使用すると胎児に悪影響があることがわかっています。そのため、妊娠している場合、している可能性がある場合はミノキシジルの使用は避けてください。
また、授乳中にもミノキシジルは使用することができません。
ミノキジルをアルコールと一緒に摂取した場合、薬の効果が落ちたり、副作用が強まることがあります。
ミノキジルとアルコールを併用する場合は、飲酒後2~3時間は服用を避けるようにしてください。
ロニタブは、ファイザー製薬から製造販売されているロニテン (LONITEN)のジェネリック医薬品で、インドの製薬会社であるインタスファーマ製薬(Intas Pharmaceuticals Ltd)によって販売されています。
ロニタブは、タブレットタイプの内服薬で、10mgの用量で販売されています。
男性型脱毛症を改善するためのローションタイプの外用薬です。インドのマハーラーシュトラ州ムンバイに本社を置く製薬会社シプラ社(Cipla)によって、製造、販売されています。
ツゲインは、ロゲイン(Rogaine)発毛剤のジェネリック医薬品であり、60mlの容量で販売されています。
AGA治療薬には、ミノキジルの他にフィナステリド(Finasteride)とデュタステリド(Dutasteride)があります。
ミノキジルには発毛を促す効果があるのに対し、フィナステリドとデュタステリドには抜け毛を止める働きがあります。
AGAの原因として、男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロン(DHT)が毛髪の成長を妨げる、ということが挙げられます。そして、フィナステリド、デュタステリドはこのジヒドロテストステロンの産生をおさえることで、脱毛を防ぐ効果があります。
ミノキシジルには内服薬と外用薬があるのに対して、フィナステリドとデュタステリドは内服薬としてのみ販売されています。
フィナステリドを含むAGA治療薬にはプロペシア(Propecia)、フィンペシア(Finpecia)、デュタステリドを含むAGA治療薬にはデュタス(Dutas)、ザガーロ(Zagallo)、アボルブ(Avolve)などがあります。
ミノキシジルは単独で使用しても効果が得られますが、フィナステリドまたはデュタステリドと併用することも可能です。
フィナステリドとデュタステリドには性機能不全、勃起不全などの副作用を引き起こす可能性があります。確率としては低いですが、ごく稀に服用を中止しても副作用が継続するという事例が報告されています。このような性機能に関わる副作用を避けたい方はミノキシジルが良いかもしれません。しかし、ミノキシジルにもいくつかの副作用がありますので、医師に相談して選択するようにしてください。
ミノキシジルの内服薬(タブレット)は日本のAGA専門のクリニックなどで処方してもらうことが可能です。また、ミノキシジル タブレットは個人輸入代行サービスを利用して購入することができます
その他、アマゾンや楽天などの国内通販サイトでもミノキシジル シャンプー、ミノキシジル 育毛剤(外用液)などを購入することが可能です。
ミノキシジル タブレットはAmazonや楽天などの国内通販サイトでは医薬品ですので購入することができません。
ミノキシジル 内服薬 タブレット
ミノキジルの効果が出るまでの時間には個人差がありますが、早い方だと3~4か月で効果を感じることができます。
少なくとも6か月間は服用を継続するようにしてください。
ミノキシジル 外用液
外用液にも効果のあらわれ方には個人差があり、6ヶ月は様子をみると良いでしょう。6か月経っても効果が現れない場合には、医師にご相談ください。
アルコールを服用した場合、ミノキジルを服用するまで2~3時間空けるようにしてください。アルコールにはミノキジルの効果をなくしたり、副作用を助長したりする恐れがあるのでご注意ください。
ミノキシジルを使用したいのであれば、ツゲイン5%ソリューション(外用液)やロニタブ(内服薬)がおすすめです。これらはジェネリック医薬品であるため、1箱2000円ほどで購入することができます。
これらは個人輸入代行サービスを利用して購入できるので、薄毛が気になるときにすぐに注文することできます。使用自体につきましては医師に必ずご相談ください。
初期脱毛とは、古くなった、または弱くなった毛髪が抜けていくことをいいます。
ミノキジルを使用した後にこの初期脱毛が起きるのは、ヘアサイクルを正常に整えるためだとされています。
これは不健康な毛を健康な毛に生え変わらわせための重要なステップであり、初期脱毛が起きたからと言って心配する必要はありません。
一般的に初期脱毛が続くのは約2週間~1か月程度とされています。