ベロック – プロプラノロール

◆プロプラノロールの効果効能

ベロックの主成分であるプロプラノロールは、心臓のβ-アドレナリン受容体を遮断することで心拍数と収縮力を抑え、結果として血圧を下げるβ遮断薬に分類されます。その作用により心臓への負担を軽減し、高血圧や狭心症、不整脈の治療に用いられるほか、片頭痛の発作を抑える効果もあります。

さらに急性心筋梗塞の予防や再発防止に役立ち、門脈圧亢進症や褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症、本態性振戦、上室性不整脈、パニック障害、抗精神病薬による不穏感、幼児血管腫など幅広い適応が認められています。

近年ではPTSD（心的外傷後ストレス障害）において、トラウマ想起前の服用によって記憶の感情的な固定化を緩和し、心理的負担を軽減する可能性も示唆されています。

◆ベロックの服用方法

ベロックは通常、食事前または就寝前に服用することが推奨されていますが、適切な用量やタイミングは治療対象によって異なります。以下は代表的な例です。

あがり症・社会不安障害：10〜40mgを単回投与し、緊張するイベントの20～30分前に服用してください。

片頭痛：1日あたり10〜30mgを、食事前および就寝前に分けて3～4回服用します。

高血圧：1日2回、40mgずつ服用してください。

不整脈：1日合計80mgを適宜分割して服用します。

急性心筋梗塞：1日3回、40mgずつ服用します。

褐色細胞腫（副腎腫瘍）：手術前3日間、1日60mgを服用。手術適応がない場合は1日30mgを分割して服用します。

狭心症（胸痛）：1日に80〜320mgを分割して服用し、症状をコントロールします。

肥大性大動脈狭窄：20〜40mgを1日3～4回、食事前と就寝前に服用します。

いずれの場合も、医師の指示に従い、用量を自己判断で変更しないように注意してください。また、突然中止するとリバウンド現象（急激な心拍数上昇や血圧上昇）が起こることがあるため、服用を止める際は医師の指導に従って徐々に減量してください。

◆プロプラノロールの副作用

一般的な副作用として、心拍数の低下や下痢、ドライアイ、脱毛、吐き気、倦怠感などがあります。呼吸困難や喘息の症状悪化、血糖値の変動が起こることもあり、手足の冷えや睡眠障害（悪夢や不眠）、皮膚の乾燥や皮むけといった症状を感じる場合もあります。

稀に、重大な副作用として、幻覚、筋肉の痙攣や筋力低下、足や足首を中心とした浮腫、急激な体重増加、嘔吐などが現れることがあります。

上記の症状が持続したり、異常が現れた場合には、速やかに医療機関を受診してください。

◆ベロックの使用上の注意

喘息やCOPD、心不全・重度不整脈などの呼吸器・心疾患、腎・肝機能障害、甲状腺機能亢進症、パーキンソン病、うつ病、重症筋無力症、糖尿病、妊娠中・授乳中、アレルギー体質の方は必ず医師に相談し、添加物にアレルギーがある場合は使用を避けてください。

手術前には服用状況を医師に伝え、自己判断で突然中止せず医師の指示に従って徐々に減量してください。

服用時にはめまいや倦怠感などの副作用が起こる可能性があります。運転や機械操作を行う際には十分注意してください。

◆ベロックの保管方法

直射日光や高温多湿を避け、室温（15～30°C）で保管してください。

子どもの手が届かないところに保管してください。

使用期限を過ぎたものは使用しないでください。

◆ベロックの通販・個人輸入について

ベロックは、インドの製薬企業トリパダヘルスケアが製造・販売しているジェネリック医薬品です。

ベターヘルスは海外医薬品の個人輸入代行サービスです。商品の発注、お支払い、輸入・通関手続きなどを一括して代行いたします。日本のオフィスから万全のカスタマーサポート、プライバシーに配慮した中身のわからない梱包、追跡番号付きの配送で日本全国へお届けします。

※製造国に関する情報は、「商品の生産国」からご確認いただけます。