フォシーガとリベルサスは、どちらも2型糖尿病の治療に使われる飲み薬です。
ただし、フォシーガはSGLT2阻害薬、リベルサスはGLP-1受容体作動薬に分類され、血糖値を下げる仕組みは異なります。飲み方や副作用、日本で認められている適応症にも違いがあります。
また、どちらも服用中に体重が減ることがあるため、体重への影響について比較されることの多い薬です。
この記事では、フォシーガとリベルサスの違いを、効果、体重への影響、価格、飲み方、副作用などの項目から比較します。
まずは、2つの薬の主な違いを確認してみましょう。
| フォシーガ | リベルサス | |
|---|---|---|
| 有効成分 | ダパグリフロジン | セマグルチド |
| 薬の種類 | SGLT2阻害薬 | GLP-1受容体作動薬 |
| 日本での適応 | 1型糖尿病、2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病 | 2型糖尿病 |
| 主な作用 | 糖の尿中への排出を促す | インスリン分泌などを調節する |
| 規格 | 5mg、10mg | 3mg、7mg、14mg |
| 服用回数 | 1日1回 | 1日1回 |
| 服用のタイミング | 食事による指定なし | 1日の最初の飲食前の空腹時 |
| 主な副作用 | 尿路感染、性器感染、脱水など | 悪心、下痢、便秘など |
大きな違いは、血糖値を下げるまでの仕組みです。
フォシーガの有効成分ダパグリフロジンは、腎臓にあるSGLT2の働きを抑えます。これにより、腎臓で再吸収される糖の量を減らし、余分な糖を尿と一緒に体外へ排出します。
リベルサスに含まれるセマグルチドは、GLP-1受容体に作用する成分です。血糖値が高いときにインスリンの分泌を促すほか、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑えて血糖値をコントロールします。
同じ2型糖尿病の治療に使われる薬でも、体内での働き方は異なります。
フォシーガ、リベルサスともに、2型糖尿病患者を対象とした臨床試験でHbA1cの改善が確認されています。
フォシーガの国内臨床試験では、24週間の投与後、HbA1cの平均変化量は5mgで-0.41%、10mgで-0.45%でした。
リベルサスの国際共同第III相試験では、26週時点のHbA1c平均変化量は3mgで-0.9%、7mgで-1.3%、14mgで-1.5%でした。
数値だけを見ると差がありますが、それぞれ別の試験で得られた結果です。試験に参加した患者や治療条件が異なるため、この結果だけで2つの薬の効果を直接比べることはできません。
リベルサス14mgと、同じSGLT2阻害薬に分類されるエンパグリフロジン25mgを比較したPIONEER 2試験では、26週時点のHbA1c低下量は、経口セマグルチド群で-1.3%、エンパグリフロジン群で-0.9%でした。
ただし、エンパグリフロジンとフォシーガの有効成分ダパグリフロジンは別の成分です。そのため、この結果もフォシーガとリベルサスを直接比較したものではありません。
フォシーガとリベルサスは、どちらも服用中に体重が減少することがあります。
フォシーガは、血液中の余分な糖を尿と一緒に排出します。糖が持つエネルギーも体外へ失われるため、継続して使用することで体重が減る場合があります。
リベルサスに含まれるセマグルチドは、GLP-1受容体への作用によって食欲や食事量にも影響を与えます。そのため、治療中に体重の減少がみられることがあります。
PIONEER 2試験では、52週時点の体重変化は、経口セマグルチド群で-4.7kg、エンパグリフロジン群で-3.8kgでした。
ただし、この試験でフォシーガが使用されたわけではないため、「リベルサスの方がフォシーガより体重が減る」と判断できる結果ではありません。
また、フォシーガとリベルサスは、日本ではそれぞれ承認された適応症に基づいて使用される医薬品です。体重を減らすことだけを目的に、自己判断で服用することは避けてください。
ベターヘルスストアーで販売しているフォシーガとリベルサスの価格は以下のとおりです。
2026年9月時点

| 用量 | 数量 | 価格 | 1錠あたり |
|---|---|---|---|
| 5mg | 28錠 | 5,290円 | 約189円 |
| 10mg | 28錠 | 6,190円 | 約221円 |

| 用量 | 数量 | 価格 | 1錠あたり |
|---|---|---|---|
| 3mg | 30錠 | 35,270円 | 約1,176円 |
| 7mg | 30錠 | 52,390円 | 約1,746円 |
| 14mg | 30錠 | 38,290円 | 約1,276円 |
現在の掲載価格では、1錠あたりの価格はフォシーガの方が低くなっています。
ただし、フォシーガとリベルサスは有効成分や用量、作用の仕組みが異なるため、1錠あたりの価格だけで単純に比較することはできません。
販売価格は変更される場合があります。最新の価格については、それぞれの商品ページをご確認ください。
フォシーガとリベルサスはどちらも1日1回服用しますが、服用方法には大きな違いがあります。
フォシーガを2型糖尿病に使用する場合は、通常ダパグリフロジン5mgを1日1回服用します。効果が不十分な場合には、経過を確認しながら10mgまで増量することがあります。
食前・食後など、食事に合わせた服用時間の指定はありません。
リベルサスは通常3mgから服用を開始し、4週間以上経過した後に7mgへ増量します。7mgを4週間以上服用しても十分な効果が得られない場合には、14mgまで増量できます。
リベルサスは飲むタイミングにも注意が必要です。
1日の最初の食事や飲水より前の空腹時に、約120mL以下の水と一緒に服用します。服用後は少なくとも30分間、飲食や他の飲み薬の服用を避けます。
また、錠剤は割ったり砕いたりせず、そのまま飲む必要があります。
リベルサスは食事や水分によってセマグルチドの吸収が影響を受けるため、決められた方法で服用することが大切です。
フォシーガとリベルサスでは作用の仕組みが異なるため、起こりやすい副作用にも違いがあります。
フォシーガでは、尿中に排出される糖の量が増えることから、性器感染や尿路感染が起こる場合があります。
そのほか、頻尿、尿量の増加、口渇、脱水なども報告されています。
また、重大な副作用としてケトアシドーシスがあります。SGLT2阻害薬では、血糖値がそれほど高くない場合でもケトアシドーシスを起こすことがあるため注意が必要です。
リベルサスでは、悪心、下痢、便秘、腹痛、嘔吐など、消化器に関係する症状がみられることがあります。
重大な副作用としては、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎、胆管炎、イレウスなどが報告されています。
服用中に強い腹痛や繰り返す嘔吐などの症状があらわれた場合は、医療機関を受診してください。
日本国内で販売されているフォシーガとリベルサスは、どちらも処方箋医薬品です。
国内では医療機関を受診し、医師の診察を受けたうえで処方してもらうことができます。
また、海外で販売されている医薬品は、自分自身で使用する場合に限り、個人輸入によって入手する方法があります。
ベターヘルスストアーでは、フォシーガとリベルサスの個人輸入代行を行っています。
フォシーガとリベルサスは、どちらも2型糖尿病の治療に使われていますが、薬の種類や作用の仕組みは異なります。
フォシーガは、余分な糖を尿と一緒に排出するSGLT2阻害薬です。2型糖尿病のほか、1型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病にも適応があります。
リベルサスは、GLP-1受容体に作用して血糖値を調節する薬です。空腹時に服用し、その後30分間は飲食を避けるなど、決められた服用方法があります。
どちらも体重が減ることがありますが、作用や適応症、副作用は同じではありません。
血糖値や健康状態、合併症、現在使用している薬などによって適した治療は異なります。使用する薬については、医師と相談したうえで判断するようにしてください。
参照
1. PMDA「フォシーガ錠5mg/フォシーガ錠10mg」電子添文
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/670227_3969019F1027_2_17
2. PMDA「リベルサス錠3mg/7mg/14mg」電子添文
3. Rodbard HW, et al. Oral Semaglutide Versus Empagliflozin in Patients With Type 2 Diabetes Uncontrolled on Metformin: The PIONEER 2 Trial. Diabetes Care. 2019.
4. 厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」
5. ベターヘルス「フォシーガ-ダパグリフロジン」
6. ベターヘルス「リベルサス-セマグルチド」