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アシクロビルとは

アシクロビルは、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスに対して用いられる抗ウイルス薬の有効成分です。

抗ヘルペスウイルス薬に分類され、口唇ヘルペス、性器ヘルペス、帯状疱疹、水ぼうそうなど、ヘルペスウイルスが関係する感染症に使用されます。

日本では、アシクロビルを有効成分とする医薬品として、ゾビラックス錠、ゾビラックス顆粒、点滴静注製剤、外用剤、眼軟膏などが知られています。経口薬、点滴、外用薬、眼科用製剤など複数の剤形があり、症状の重さや感染部位、免疫状態、腎機能などに応じて使い分けられます。

アシクロビルの作用機序

アシクロビルは、ウイルスのDNA合成を阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑える薬です。

アシクロビルはグアノシン類似体と呼ばれる核酸類似体で、ウイルスに感染した細胞内で活性化されます。まず、主にウイルス由来のチミジンキナーゼによってリン酸化され、その後、活性型である三リン酸体へ変換されます。

活性化されたアシクロビル三リン酸は、ウイルスDNAポリメラーゼを阻害し、ウイルスDNA鎖の伸長を止めます。その結果、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖が抑えられます。

この仕組みにより、アシクロビルはウイルス感染細胞で選択的に作用しやすい薬とされています。ただし、すでに体内に潜伏しているヘルペスウイルスを完全に排除する薬ではなく、発症時のウイルス増殖を抑える目的で使用されます。

作用の流れ

感染細胞内へ到達

(主に)ウイルスTKでリン酸化→活性代謝物へ

ウイルスDNAポリメラーゼ阻害+DNA合成(鎖伸長)阻害

HSV/VZVの増殖が抑えられる

アシクロビルの使い方

アシクロビルは、症状や感染部位に応じて、経口薬、点滴静注、外用薬、眼科用製剤などが使い分けられます。

【経口薬】

成人の単純疱疹に対して200mgを1日5回、帯状疱疹に対して800mgを1日5回服用する用量が代表例として知られています。いずれも、発症初期に近いほど効果が期待できるため、早めに治療を開始することが重要です。

【点滴静注】重症例や免疫機能が低下している患者では、点滴静注が選択されることがあります。点滴静注は、免疫機能が低下した人に発症した単純疱疹、水痘、帯状疱疹のほか、脳炎、髄膜炎、新生児単純ヘルペスウイルス感染症などで使用されます。

【外用薬】主に皮膚や粘膜の単純疱疹に使用されます。ただし、外用剤と眼科用製剤は使用部位が異なります。たとえば、皮膚用の軟膏やクリームを眼の症状に使用することはできません。眼病変が疑われる場合は、自己判断せず眼科で相談してください。

アシクロビルは腎臓から排泄される薬のため、腎機能が低下している人では用量や服用間隔の調整が必要になることがあります。必ず医師の指示に従い、自己判断で増量・減量・中止しないようにしてください。

アシクロビルの副作用

アシクロビルでは、剤形によって副作用の出方が異なります。

【経口薬】

吐き気、下痢、腹痛、頭痛、発疹、かゆみなどが見られることがあります。多くは軽度ですが、症状が強い場合や長く続く場合には、医師または薬剤師に相談してください。

【外用薬】

塗布部位の刺激感、赤み、かゆみ、発疹、乾燥、灼熱感などが起こることがあります。使用中に強い皮膚症状が出た場合は、使用を中止するかどうかを含めて医療機関へ相談しましょう。

特に注意が必要なのは、腎機能への影響です。アシクロビルは腎排泄型の薬であり、特に点滴静注では腎尿細管内で結晶が析出し、腎障害を起こすことがあります。腎機能が低下している人や高齢者では、薬の血中濃度が上がりやすく、意識混濁、せん妄、幻覚、けいれんなどの精神神経症状に注意が必要です。

また、まれにアナフィラキシー、急性腎障害、重い皮膚症状などが報告されることもあります。強いだるさ、尿量の減少、むくみ、意識がぼんやりする、発疹が急に広がるなどの異常がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

アシクロビルと他の抗ヘルペスウイルス薬の違い

アシクロビルは、抗ヘルペスウイルス薬として長く使用されてきた成分です。似た薬として、バラシクロビルなどがあります。

バラシクロビルは、体内でアシクロビルに変換されるプロドラッグです。経口吸収性を改善する目的で設計されており、一般にアシクロビルより服用回数を少なくできる場合があります。

項目アシクロビルバラシクロビルなど
分類抗ヘルペスウイルス薬抗ヘルペスウイルス薬
主な特徴使用実績が長く、経口・点滴・外用・眼科用など剤形が多い経口での利便性を高める目的で使われる薬がある
作用活性化後、ウイルスDNAポリメラーゼを阻害体内でアシクロビルに変換されて作用する薬がある
服用回数経口では1日5回など、回数が多くなることがある製品によって服用回数が少ない場合がある
注意点腎機能に応じた調整、脱水、精神神経症状に注意同じく腎機能や精神神経症状に注意が必要な場合がある

どの抗ヘルペスウイルス薬が適しているかは、感染症の種類、重症度、年齢、腎機能、免疫状態、服用しやすさなどをもとに医師が判断します。

アシクロビルを有効成分とする医薬品

日本では、アシクロビルを有効成分とする医薬品として、ゾビラックスシリーズなどが知られています。

代表的な剤形には、経口薬、点滴静注、外用薬、眼科用製剤があります。経口薬は単純疱疹や帯状疱疹などに使用され、点滴静注は免疫機能が低下した患者の重症感染症や脳炎・髄膜炎、新生児単純ヘルペスウイルス感染症などに使用されます。

外用薬は単純疱疹の皮膚症状に、眼軟膏は単純ヘルペスウイルスに起因する角膜炎などに用いられます。剤形によって使用部位や適応が異なるため、製品ごとの説明に従って使用することが大切です。

海外でもアシクロビルはHSV/VZV感染症で広く用いられており、多くのジェネリック医薬品も使用されています。

商品名ゾビクロビルアシビルクリームゾビラックス
パッケージゾビクロビル(Zoviclovir)アシビルクリーム(Acivir Cream)
製造元ヒーリングファーマ(Healing Pharma)シプラ(Cipla)グラクソ・スミスクライン(GSK)
有効成分含有量800mg5%200mg /400mg /800mg
商品ページへ商品詳細ページ商品詳細ページ商品詳細ページ

アシクロビルの入手方法

日本では、アシクロビルを有効成分とする経口薬や点滴静注製剤は、医師の診断に基づいて使用されます。

一方で、外用薬や眼科用製剤は製品によって法的区分や使用条件が異なるため、すべてを一律に扱うのではなく、各製品の説明や電子添文を確認することが大切です。

アシクロビルは、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスに対して用いられますが、感染部位や重症度、免疫状態、腎機能によって適切な剤形や用量が異なります。

ベターヘルスでは、アシクロビルを有効成分とする海外医薬品を個人輸入で取り扱っています。

個人輸入で医薬品を購入する場合でも、自己判断で使用せず、使用前に医師や薬剤師へ相談し、用法・用量を守って使用してください。

まとめ

アシクロビルは、単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスに対して用いられる抗ヘルペスウイルス薬です。

ウイルス感染細胞内で活性化され、ウイルスDNAポリメラーゼを阻害することで、ウイルスDNAの合成を抑えます。経口薬、点滴静注、外用薬、眼科用製剤など複数の剤形があり、症状の重さや感染部位に応じて使い分けられます。

特に重要なのは、早期に治療を開始することと、腎機能に注意して使用することです。腎機能が低下している人や高齢者では、副作用や精神神経症状が出やすくなる場合があります。

アシクロビルは、症状や体質、腎機能、併用薬をふまえて適切に使用する必要がある成分です。自己判断で使用量を変えたり中止したりせず、医師や薬剤師に相談しながら使用しましょう。

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